先輩社員と新入社員~働くひとの多様性(ダイバーシティ)~
- nomade-sdi
- 2016年3月12日
- 読了時間: 3分

美容業界は繁忙期の3月真っただ中ですが、そろそろ新入社員を迎える準備を始める時期でもあります。
お客様の多様性(ダイバーシティ)についてアップしましたが〈以前の記事はこちら〉、今日は「働くひとの多様性」のお話をしたいと思います。
サロンで働くスタッフも多様化しています。性別はもちろん、最終学歴(例えば専門学校卒と高卒etc.)、雇用形態(正社員、パート、派遣社員etc)、ひょっとすると将来は国籍が違うスタッフが働いている、なんてこともあるかもしれません。
そして習得技術の違いや経験の違いです。今の時期でしたら「先輩社員と新入社員」ですね。
多様性(ダイバーシティ)とは「様々な違いを尊重して受け入れ、『違い』を積極的に活かすことにより、変化し続けるビジネス環境や多様化する顧客ニーズに最も効果的に対応し、企業の優位性を創り上げること」です。
つまり、先輩社員と新入社員という違いも「尊重して受け入れる」ことが大切です。人材不足、育成と悩みのつきない昨今だからこそ。
そのために、
①「昔は~、俺の時代は~、私の時代は~」というフレーズはぐっと我慢すること
・昔はもっと大変やったんやぞ
・俺の時代はそんなこと言ってたら教えてもらえんかったぞ
・私の時代は教わらなくても自分からやってたよ
ついつい言ってしまいますが、残念ながら生まれる時代は選べません。時間を戻すことも。
いつも昔は大変でしたし、昔は良かったものです。
でも新入社員からすると「そんなこと言われても・・・」どうしようもありません。
いま起こっていること、感じていること、考えていることが現実です。
②新入社員教育はハードルではなく、育てることが目的です
新入社員研修はふるい落とすことや、越えなくてはならない障害物ではありません。心構えや基礎的な知識を身につけ、これからサロンで働く準備をする期間で、我々はそういう環境をつくること、育てることが仕事です。
「できていないこと」にフォーカスするより、小さくても「できるようになったこと」を積み重ねていくことが最も大事な時期です。
③できるようになった今からではなく、新入社員ひとり一人に合わせて関わること
自分が新入社員の頃よりも頼りなく、いいかげんに、甘く見えるかもしれません。でも実は新入社員の頃はみんな似たようなものです。
頼りなく見えるのは一人前になった今の自分から見ているからです。「自分の頃よりもいいかげんだ」という先入観を捨てることから始めてみませんか。ひょっとすると「自分の頃よりも頑張っている」かもしれませんよ。
そうしてみると、新入社員が育っていくプロセスが作りやすくなります。
ただし、新入社員に合わせるのはプロセスです。お客様をお迎えする上でのサロンの基準そのものは下げられません。そこにたどり着く方法や通過点を合わせることです。
そうすると、もっと育てることに柔軟でもいいかもしれません。立ち仕事に慣れない新入社員は休憩時間が1回多くてもいいかもしれません。忙しくても食事はお昼に取れるようにしても良いかもしれません。
大事なことは一人でも多くのスタイリストが育っていくことです。サロンのためにも美容業界のためにも。
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