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カラーブームとお客様の変化
- nomade-sdi
- 2016年1月23日
- 読了時間: 2分
1990年代後半のカラーブームが美容市場にもたらした大きな変化についてお話します。

カラーブーム以前のサロンカラーといえば白髪染め、いわゆる「毛染め」がほとんどでした。明るいカラーもゼロではありませんが、ごく一部の方に限られていました。明るいカラーをされている方を「茶髪」と称したり、ともすれば「ヤンキー」とすら言われていた時代もあります。
茶髪・ヤンキーの意味は、「黒髪の日本人が明るいカラーをしているのは世間に出たら恥ずかしい行為、極端に言うと一般社会に反している」という意味です。
つまりカラーブーム前は、美容室は身だしなみを整える場所(人前に出て恥ずかしくない・汚くないようにする)だったのです。身だしなみを整えるべき美容室に行って明るいカラーをするのは恥ずかしいということです。
しかしカラーブームを経て現在は大半の方が明るいカラー、おしゃれ染めをされています。完全な黒髪の方が少ないくらいです。ではなぜカラーをされている大半の方を、今「ヤンキー」と呼ばないのでしょうか?
それはおしゃれのために、人と違うヘアスタイルしたり、いつもと違うヘアスタイルをしてもいい、という世の中になったのです。つまりカラーブーム後は、美容室はおしゃれを楽しむ場所(人と違うこと、新しいことを楽しむ)になったのです。
そのことを我々は「カラーブームにより、美容室が身だしなみ市場からファッション市場にシフトした」と言っています。これからはファッション市場に対応するサロンが求められています。
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